ランディングネットの修理は自分でできる!必要な道具と手順とは?

つりしろ編集長

釣った魚をすくうと「タモ網がポッキリ!」って、経験ないですか?私は、何度も経験があります。折りたためる、ランディングネットを使っていると接続部がドンドン劣化して、突然折れる日が来るんですよね。

過去に何度もランディングネットが折れた経験がある「つりしろ編集長」です。今までは、ランディングネットが折れるたびに「新品のランディングネット」を購入してきました。昨今の物価高や環境のことを考えると、毎回購入しているのは良くないと思っていました。

そんなこともあり、手軽にランディングネットを直すことができないか?を実験的に試してみました。

金属用ボンド「メタルロック」でランディングを修理する

折れた金属を修復する方法を色々考えてみました。溶接で直そうか?それとも、ネジとかで再固定するか?色々思考しましたが、最近のボンドがかなり強力に接着できると思い出して、試しに金属用ボンドで直してみようと考えました。

今回折れたランディングネットじゃないけど、使いやすさと耐久性ならこれ!

「セメダイン メタルロック AY-123」で接着してみる

この「セメダイン メタルロック AY-123」は、金属用の接着剤です。私自身も金属用の接着剤を初めて使うので、「本当に接着できるの?」と半信半疑でしたが、結果からお伝えしますと


「もの凄く強力です!」

これ溶接ですか?って思うぐらい、金属同士が完全に密着します。

メタルロック AY-123で接着できる素材は?

ランディングネット(フレーム)でよく使われている「アルミ」は、対応しています。今回、補修するフレーム素材も「アルミ」ですので、大丈夫でしょう。ちなみに「炭素繊維」も対応しているので、シャフトも場合によっては、補修可能かと思います。

接着できるもの

金属:ステンレス、アルミ、鉄、銅、真鍮、亜鉛メッキ鋼 等
炭素繊維(CFRP)

接着できないもの

ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂 等

ランディングネット(フレーム)を金属用ボンドで実際に補修してみる

今回、補修する部分は「ランディングシャフト」と接続するネジ付近でフレームが折れてしまいました。折れた原因は、「重量の負荷」と「折り畳み時の負荷」だと思います。折り畳み出来るランディングネットは、持ち運びが便利ですがその分可動部分が多くなり、負荷も均一ではないです。これは、しょうがないと思っていることですが、経験だと1年ぐらい持てばいい方だと思いますね。

ランディングシャフトを探している方は、こちらが参考になります。

ボンドを付けやすいように断面を整える

金属疲労で折れた断面は、とても歪な状態です。そのまま、接合すると断面の面積がとても狭くなっているので、しっかりと接着できません。なので、今回フレームの残骸をある程度除去した後に、ボンドで接合していきます。

断面がきれいになったらメタルロックを混ぜて接着

使う接着剤は、「2液体タイプ」なので実際に使う分だけ混ぜ合わせます。同じ量を混ぜ合わせれば、OKです。あとは、接着したい金属部分に塗布して固定するだけです。

おおよそ、5分程度で硬化し1時間程度で実用強度に達します。実際に接着してみると、完全に硬化する1時間は、動かさない方がいいと思います。ボンド自体に粘度がほとんどないので、動かさず「じっと待つ」のがいいと思います。

固まれば「想像以上の接着力」で驚きます

あんなに柔らかい接着剤ですが、固まってしまえば「石のように固く」なります。金属にまとまりつくように接着するので、想像以上に接着剤自体が食いつきます。手ではがそうとしても、びくともしません。想像以上の接着力を発揮してくれます。

金属用ボンドはランディングネット補修で「あり」だと思います

今回の補修では、予想以上の仕上がりで大変満足しています。すべての破損に対応できるわけではないですが、フレームの折れた個所によっては接着剤補修も選択肢に入ると思います。しかし、断面の面積がある程度広くないと接着力に不安が残ります。フレームが途中で折れた場合などは、接着剤での固定は難しいと思われます。この場合は、別の方法を考えた方がよさそうですね。

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